これであなたもバイヤー?
#04|バイヤー編

「世界中の服を探し回る
トレジャーハント」だって
知ってた?

バイヤー編。仕入れ・価格交渉・数字とのにらめっこ——売り場から始まる仕事の、ホントの話をします。

販売員からバイヤーになるまで、目安は
3〜5
まず「売り場」に立つところから始まります

※アパレル店員として現場を経験し、店長を経て本部のバイイング部門へ異動する——というのが標準的なパターンとされています(転職系サイトの解説より)。もちろん、もっと早いケースもあります。

まず、これ。ひとつでも当てはまる?

実はこれ、ぜんぶ「バイヤーに向いている人」の特徴として挙げられていることです。当てはまった人は、素質アリかもしれません。

高校生の「思い込み」、3連発。

思い込み 1 海外を飛び回るキラキラ職? タップ
ホントは

海外出張は、ブランドや企業規模によって機会が限られます。多くの実務は国内の展示会めぐりと、売上データとのにらめっこが中心。

現役のセレクトショップバイヤー2人は、現地で実物を確認できなかった時期を振り返って「Zoom商談や生地スワッチだけで、想像でオーダーする機会が非常に多かった」「素材感も分からないし、フィッティングも分からない」と語っています。花形どころか、地道な工夫の連続の仕事です。

思い込み 2 センスだけで勝負できる仕事? タップ
ホントは

センスに加えて、交渉力・体力・精神的なタフさが必須とされています。向いている人の条件にも「分析力」「数字で物事を考えられる」が挙がります。

「感覚とデータの両方をバランスよく活かせる人材こそ、長く活躍できるバイヤーといえる」——セレクトショップ紹介記事は、そう指摘しています。センスは入口であって、ゴールではありません。

思い込み 3 洋服が好きなら、誰でもすぐなれる? タップ
ホントは

「就職後すぐにバイヤーになれるケースはほとんどない」と、複数の解説記事が明記しています。まずは販売員として現場を経験するのが前提。目安は3〜5年ほど現場を経験してから、本部のバイイング部門へ異動する、というのが標準的なパターンです。

もちろん幅はあります。大手小売業のアシスタントバイヤーへのインタビューでは「入社後はフロア担当として勤務し、1年半後にアシスタントバイヤーに抜擢された」という実例も見つかりました。早さは会社や本人の実績しだいで、一律ではありません。

知っておいてほしい3つのこと

  • 就職してすぐ「バイヤー」の名刺は持てません。王道は「販売員→店長→バイヤーアシスタント→バイヤー」。まず売り場に立つところから始まります。
  • お給料は、資料によって幅がありますが、20代後半で300〜350万円、30代で400〜600万円くらいが目安とされています(成果を出せば700万円以上という例も)。ただしアパレル業界全体は、他業界に比べて年収水準が低めの傾向があるとも言われています。
  • 展示会で商品を選ぶのは、実際にお店に並ぶ時期の約半年前。「半年先に何が売れるか」を読んで、決められた予算の中で数を決めて発注します。当たれば嬉しいけれど、外れれば在庫として残る——データと勘、両方が求められる責任の重い仕事です。

なぜ正直に書くかというと——「センスだけで華やかにブランドを選ぶ仕事」だと憧れさせるだけの記事を、作りたくないからです。数字と向き合う地道さも含めて知ったうえで「それでもやりたい」が、いちばん強いスタートだと思っています。

そもそもバイヤーって、仕入れるだけの人じゃない。

バイヤーの仕事は大きく5つ。「商品の買い付け」「価格交渉」「商品管理」「トレンドリサーチ」「顧客分析」。マーチャンダイザーと売り場の戦略・予算を立てたうえで展示会やショールームを回り、商談・買い付けをします。決められた予算の中で、売れる商品を、売れる数だけ仕入れる——売上・利益に直結する責任の重いポジションです。

買い付けだけが仕事ではありません。「商品を売る際のコンセプトを、現場の販売スタッフや広報部門に伝える」という社内連携も、仕事の大きな比重を占めます。活躍の場もセレクトショップ、百貨店、EC、古着など一つじゃありません。

先輩たちの言葉。

季節や流行などに応じて扱う商品が毎日変化することの面白さ。

アシスタントバイヤー(大手小売業)

バイヤーになると考えてもいなかったので(笑)。

バイヤー(インテリア用品メーカー)

服が良ければ売れる時代ではなく、人やスキルで売れる時代。

バイヤー歴9年・古着業界

バイヤーになるまでの道のり——ドレメの場合。

  1. 高校生いまここ 服が好き。それだけで入口には立てます。
  2. ドレメ 1年目ファッション総合学科 ファッションを総合的に学んで、基礎を身につける。全てゼロからのスタート。デザイン画・縫製・パターンメーキング・スタイリング・色彩・CG
    まずファッションの「全部」に触れる1年です。全部に触れてから自分の道を決められるから、「まだ何がやりたいか分からない」まま入学して大丈夫。むしろここで見つかります。
  3. ドレメ 2年目コース選択 3つの中から自分の希望するコースを選びます——デザインクリエイト(服を生み出す側)/パターンテクニーク(服を形にする技術の側)/ビジネスディレクション(服を伝えて売る側)
    バイヤーを目指すならビジネスディレクションコースへ。そして、ドレメ独自の一大イベント「:Dcreation(ディークリエーション)」で仲間とブランドを設立し、コンセプトからコレクションまで作り上げて発表します。学生のうちに「自分のブランドをやる」を経験できる、ドレメの心臓部です。
  4. 就職(販売スタッフとして売り場へ) 接客をしながら「何が・なぜ売れるか」を売り場で学ぶ。
  5. バイヤーへ 売り場で実力が認められたら、本部のバイイング部門へ。目安は3〜5年——もっと早い人もいます。

ほかの職種も、のぞいてみる?

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