これであなたもプレス?
#05|プレス編

「ブランドの魅力」を
世界に発するお仕事だって
知っていた?

プレス編。ブランドの「顔」として世界に発信する仕事の、ホントの話をします。

アパレル業界でプレス職を募集する求人
442
憧れで終わらない、ちゃんと目指せる仕事です

※ファッション業界求人サイトの掲載求人を分析した調査より(2025年8月時点)。
多くはアシスタントからのスタート——道はちゃんと開いています。

まず、これ。ひとつでも当てはまる?

実はこれ、調べれば調べるほど違うと分かることばかりです。ここから、ひとつずつほどいていきます。

高校生の「思い込み」、3連発。

思い込み 1 華やかで、キラキラした人だけの世界? タップ
ホントは

現役のプレスも、こう言っています。「プレスは裏方だと思っています。表に出る面は仕事のごく一部」

実際の業務の半分以上は、サンプル管理・検品・在庫確認・資料作成といったコツコツ積み上げる裏方の仕事。表に出る瞬間は、その積み重ねの先にあるほんの一部です。

思い込み 2 コミュニケーションが得意じゃないと無理? タップ
ホントは

コミュニケーション力はもちろん大事。でもそれ以上に問われるのは「情報処理能力」「コンサルティング能力」「トレンドリサーチ」——声が大きい・社交的というより、相手の要望にスピーディーに応える柔軟性と、コツコツ調整できる力です。

新しいものへの好奇心が強い人、流行を追いかけるのが苦じゃない人が向いているとされています。

思い込み 3 服が好き・オシャレ好きなら、それだけで向いてる? タップ
ホントは

「服が好き、おしゃれが好きという理由だけでは不十分」——ブランドや商品、モデルを立てる「黒子」としての意識や、誰に・どのメディアで届けるかというマーケティング視点が求められます。

好きなだけでなく、その好きを「誰かに伝わる形」に変える力が必要な仕事です。

知っておいてほしい3つのこと

  • 新卒でいきなり「プレス」になれる求人はほとんどありません。多くはまず販売スタッフやプレスアシスタントとして数年経験を積んでから、プレスとしてデビューします。
  • お給料は、未経験〜1年目のアシスタント期間で年収240〜300万円くらいから。プレス全体の平均年収は約398万円(月収約33万円)という調査もあります。プレスになったからといって急に高収入になるわけではなく、販売員と月収が変わらないことも多いとされています。
  • 展示会前の土日出社や、撮影のための早朝出勤など、不規則な働き方になることも。華やかに見える現場ほど、裏で調整している人がいます。

なぜ正直に書くかというと——夢だけ見せて入学してもらう記事を、作りたくないからです。地道さも知ったうえで「それでもやりたい」が、いちばん強いスタートだと思っています。

そもそもプレスって、"リースと調整"の仕事。

プレスの仕事は、ブランドと世の中をつなぐ「橋渡し役」。TVや雑誌の撮影に商品を貸し出すリース業務(貸出前後の検品・在庫管理・返却確認)、プレスリリースの作成、取材対応、展示会やイベントの企画運営、モデルやインフルエンサーとのキャスティング交渉——1つのブランドの"発信"のぜんぶに関わる仕事です。

そしてSNS時代のいま、その守備範囲はさらに広がっています。Instagram・TikTokでの発信、ファン参加型の企画づくりも、プレスの仕事のひとつ。ある調査では、高年収の求人ほどSNS運用の経験が評価される傾向がはっきり出ているとも言われています。活躍の場も、1つのブランド専属で働く「インハウスプレス」と、複数ブランドを掛け持ちする「エージェンシー」の2種類があります。

先輩たちの言葉。

プレスは裏方だと思っています。表に出る面は仕事のごく一部。

現役プレス

自分が思い描いていたものがうまく形になった時、思った以上の反応が得られた時。

現役プレス——やりがいを感じる瞬間について

華やかそうでいて実は地味?そこが魅力。

プレスの仕事を紹介する記事の見出しより

プレスになるまでの道のり——ドレメの場合。

  1. 高校生いまここ 服が好き。それだけで入口には立てます。
  2. ドレメ 1年目ファッション総合学科 ファッションを総合的に学んで、基礎を身につける。全てゼロからのスタート。デザイン画・縫製・パターンメーキング・スタイリング・色彩・CG
    まずファッションの「全部」に触れる1年です。全部に触れてから自分の道を決められるから、「まだ何がやりたいか分からない」まま入学して大丈夫。むしろここで見つかります。
  3. ドレメ 2年目コース選択 3つの中から自分の希望するコースを選びます——デザインクリエイト(服を生み出す側)/パターンテクニーク(服を形にする技術の側)/ビジネスディレクション(服を伝えて売る側)
    プレスや広報、発信の仕事を目指すならビジネスディレクションコースへ。そして、ドレメ独自の一大イベント「:Dcreation(ディークリエーション)」で仲間とブランドを設立し、コンセプトからコレクションまで作り上げて発表します。学生のうちに「自分のブランドをやる」を経験できる、ドレメの心臓部です。
  4. 就職(まずはアシスタントから) 販売やプレスアシスタントとして、サンプル管理やショールーム対応で現場を学ぶ。
  5. プレスへ 経験を積んだら。ブランド専属のインハウスプレス、複数ブランドを担うPRエージェンシー——道は一本じゃない。

ドレメの先輩も、"伝える側"で活躍している。

服の魅力を"伝える側"で活躍する先輩たちがいます——プレスと同じ、発信の最前線に立つ2人です。エディターの岸田雅裕さんとECスタッフの紺野大央さん、ドレメの卒業生同士で対談してもらいました。

エディター 岸田雅裕さん
エディター
岸田 雅裕きしだ まさひろ

北海道札幌厚別高校出身・2000年度アパレル科卒業生。2001年、株式会社ビームスに入社。入社後ショップスタッフ、プレスを経て2023年に独立。現在はブランドのPRやショップのディレクションなどをしている。

学生時代はファッションショーの総合演出を担当。「ショーが終わったらフィナーレで感動してめちゃくちゃ泣いちゃって、喋れなかった記憶がある」と振り返る、のめり込むタイプの学生だった。

卒業後に入ったビームスでショップスタッフ、プレスを経験。今やっているのはPRの仕事——ブランドのビジュアルを作ったり、テキストを書いたり。「エディターっていう肩書きが正解かどうかは自分でもわからないけどね」と笑うが、"伝える"仕事を積み重ねて2023年に独立した。

「エディターっていう肩書きが正解かどうかは自分でもわからないけどね。」
ECスタッフ 紺野大央さん
ECスタッフ
紺野 大央こんの だいお

北海道旭川北高校出身・2006年度総合科販売企画コース卒業生。2008年、株式会社ネペンテスに入社。2010年、25歳の若さで本店の店長を任され、2015年プレスに配属。現在はEC事業部の責任者として従事している。

高校卒業後、一度は大学に進学。でも「服を仕事にして食べていけたら幸せだろうな」と思うようになり、親に頼んで大学を中退し、ドレメへ入り直した。

入社後は店長を経て、2015年にプレスへ配属。対談では「画像編集とかはすごく役に立ってます」と話し、ドレメの授業で身につけた画像編集のスキルが、今のEC事業部での商品画像づくりにそのまま生きているという。

「アパレル男でこういうスキル持ってる人って意外といないから、今の僕の強みになってます。」
対談中の岸田雅裕さんと紺野大央さん

対談中も終始笑いが絶えず賑やかで和やかで、2人の仲の良さがよくわかる。

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